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株式会社シナクル 大内様・野口様へのインタビュー

外注なしで、高品質バナーが数分・数円で量産可能に。効率化の先に営業の武器も獲得し受注率も改善。

金融・カード領域を中心に広告運用を手がける株式会社シナクル様。AOMとの取り組み開始からわずか1ヶ月でバナー制作を内製化し、「無料のお試しバナー」という新しい営業提案の武器も生まれています。

Platform2026/07/25

お話を伺った方

  • 大内様

    株式会社シナクル(Synacrew Inc.)社長補佐。景品表示法・貸金業法をはじめとする金融・カード領域の広告規制に深い知見を持ち、広告表現の法令チェックから事業推進までを担うプロフェッショナル。

  • 野口様

    株式会社シナクル ストラテジックエグゼクションコンサルタント。広告運用・クリエイティブ制作の最前線で、AIを活用した業務改革に取り組む。

抱える課題

バナー制作はデザイナーへの外注で1点2万円・3サイズセットで4万円ほど。コスト面から量産してABテストを回すことができず、発注から納品までの時間で検証スピードも上げづらかった。広告運用も入稿・レポーティングがすべて手作業で、少人数体制では業務が回らず、景表法・貸金業法など法令チェックも属人化していた。

効果

  • 導入1ヶ月でバナー制作を内製化。法令チェックをAIに組み込みつつ、高品質バナーを数分・数円で量産できる体制を構築
  • 「無料のお試しバナー」という初動無償の営業提案が可能になり、受注率が改善。入稿自動化で年間約480時間の削減見込み

課題:手作業の運用と外注依存。「量産してテストする」ことが難しかった

Q. まず、AOMにご相談いただく前に抱えていた課題を教えてください。

大きく2つありました。1つはクリエイティブ制作です。バナーはデザイナーさんへの外注で、1点2万円、3サイズセットで4万円ほど。クライアント様のご予算にも限りがある中で、本数を多く作ることができず、量産してABテストを回すことがコスト的にできないのが悩みでした。発注から納品までの時間もかかるため、検証のスピードも上げづらい状況でした。

もう1つは広告運用です。入稿もレポーティングもすべて手作業で行っており、私たちのような少人数の体制では業務を回すことが難しく、会社の事業計画とその時の実情に乖離がありました。人を増やした時の教育コストを考えても、まずは今いるメンバーの生産性を最大化する必要がありました。

Q. 金融・カード領域ならではの難しさもあったのでしょうか。

そうですね。景品表示法や貸金業法など、広告表現に関わる法令のチェックが必須です。社内でも100%理解するのは難しく、知見のあるメンバーに依存していました。万が一見落としたまま配信されれば、数万〜数百万円の補填につながりかねない、事業リスクに直結する領域です。

また、昨今はAIを使っていかに速くPDCAを回せるかが競争上とても重要になっています。ここに取り組めるかどうかが、会社としての分かれ目になるという危機感がありました。

左:大内様、右:野口様

AOMを選んだ理由:「ニーズを満たす企業は、AOMしかなかった」

Q. AOMを知っていただいたきっかけを教えてください。

知人からの紹介です。最初の相談の段階から、AOMの担当の方が親身に乗ってくださって、「AIを活用してどこをどう効率化できるか」という案出しから一緒にやっていただきました。毎週のミーティングを楽しみにしているくらい、すっかりファンになりました(笑)。

Q. 他のサービスとも比較されましたか。

クリエイティブ生成のSaaSなどとも比較しました。ただ、SaaSだと複数のツールを契約する必要があり、自社に合わせたカスタマイズも容易ではありません。私たちのニーズを満たせる企業は、AOMしかなかったというのが実感です。

費用面でも他社サービスと比べて差がなくリーズナブルでしたし、月額を払い続けるSaaSと違って、買い切りで「自社専用のツール」が資産として残る。さらに内部に入り込んで広告周りまで一緒に見てもらえる。この3点が決め手でした。

インタビューに答える大内様
大内様

実施したこと:バナー生成ツールを起点に、運用全体のAI化へ

Q. 現在、どのような取り組みを進めていますか。

大きく3つの取り組みを進めています。インパクトの大きさから考えて、まずはバナー生成の仕組み化から着手しました。

  • バナー生成ツール — 素材の有無を問わずバナーを一括生成。景表法・貸金業法等の表記をAIがチェックした上で納品
  • レポーティング自動化 — 媒体横断の統一ダッシュボードから、顧客向けレポートの自動生成へ
  • 広告入稿の自動化 — バナーを渡すとAIが入稿作業を代行。人によるダブルチェックでミスも削減

バナー生成ツールは、参考素材とテキストを渡す使い方も、ロゴなどの最低限の素材だけ渡してほとんどゼロから生成する使い方もできます。私たちの業界特有の法令についてもAIが学習してくれているので、一種の「ガードレール」が最初から組み込まれているのが大きいです。人力でのチェックもしていますが、景表法違反などクライアント様に損害を与える可能性を極限に下げつつ、省力化することができています。

実際のバナー生成ツールのデモ

成果:効率化の先に、「提案の武器」が増えた

Q. 導入から1ヶ月で、どのような変化がありましたか。

まずクリエイティブ制作に関して、費用面はもちろん、デザイナーさんとのやり取りの往復がなくなり、コミュニケーションコストが大きく下がりました。品質も、外注していた頃と変わらないか、より良いものが出せています。

そして想定以上だったのが営業面です。1枚あたり数円で作れるので、「まず無料で数枚バナーをお作りするので、運用させてください」といった提案ができるようになりました。従来はコスト的に不可能だった初動無償の提案がフックになり、受注につながりやすくなっています。クライアント様の反応も明らかに良いですね。

Q. エンドクライアントへの提供価値も変わってきたということでしょうか。

そう思います。クリエイティブを低コストで速く用意できるようになったことで、クライアント様にとっても少額からテスト配信を始めて勝ちパターンを見つけやすくなります。社内の効率化にとどまらず、お客様への価値提供の幅が広がりつつあるのが一番の変化です。

Q. レピュテーションの面ではいかがですか。

「AIを使うと表現リスクが心配」という風潮がありますが、実際は逆でした。法令チェックが組み込まれているので、人の目だけに頼るより高い精度でリスクを防げる。属人的だったチェック体制からも脱却できつつあります。

Q. 入稿・レポーティングの自動化にはどのような期待をされていますか。

入稿は自動化により年間約480時間の削減を見込んでいます。空いた時間は営業に回して、受注をさらに増やしていきたいです。

レポーティングは毎日約10分の作業が数分になる想定ですが、時間削減の効果以上に「業務の抜け漏れがない」「担当者が休んでも止まらない」ことが大きいと感じます。整形されたデータをすぐ見られるので、仮説が立てやすくなり、意思決定のスピードが上がると感じています。誰がやっても同じクオリティで提供できるようになるのも重要です。

インタビューに答える野口様
野口様

今後の展望:作業はAIに、意思決定は人に

Q. 今後、AIでやってみたいことを教えてください。

静止画の量産の仕組みは整いつつあるので、次は精度の高い広告動画の生成に取り組みたいです。また、コンバージョンAPIのような「効果的だが開発リソースが必要で手が出せなかった」領域も、AIで実装のハードルを下げて導入していきたいですね。

運用面では、毎朝9時に前日の実績が届き、AIが調整案を提示して、私たちはOKを出すだけ——といったようなところまで自動化するのが理想です。

Q. AIとの役割分担については、どうお考えですか。

AIはあくまで作業を代替するもので、プランニングの意思決定は人間が握るべきだと考えています。作業をAIに任せて情報を極限まで整理してもらい、私たちは意思決定に集中する。そうなれば、今の体制のままもっと多くの案件をお預かりし、より多くのクライアント様に対してより良いサービスを提供ができると思っています。

── 作業はAIに任せ、人は意思決定に集中する。その体制の実現に向けて、引き続き私たちも全力で尽力していく所存です。インタビューさせていただき、本当にありがとうございました!