「AIは“使えたら便利“から“使えないといけない“に変わった」 広告コンサルのプロが語る、AOM導入の転換点。

広告運用コンサルの代表が、AIを「使えたら便利」から「使わなければ生き残れない」へと認識を変えた背景と、AIのプロ人材が右腕として常駐することで業務のAIネイティブ化を進めている現場のリアルをお届けします。

AOM Consulting

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お話を伺った方

原沢 悠(はらさわ ゆう)さん

2014年にサイバーエージェントへ新卒入社し、インターネット広告事業本部に配属。Google/Yahoo!のコンサルタントとして、サイバーエージェント営業局長に就任。2018年にオープンエイトへ入社し執行役員に就任、Video BRAINの事業成長を牽引した。その後起業し、広告運用コンサルティング会社 noraiを設立。少人数精鋭のチームで、大手化粧品メーカーからアパレルブランドまで幅広くマーケティングの戦略設計から広告運用までを支援している。

抱える課題

近い将来、AI中心の業務設計が必要になるという危機感を持っていたが、本格的なAI活用への一歩を踏み出せていなかった

効果

  • 本格的なAIの活用を実行、支援してくれるAIのプロが右腕として常駐してくれることの重要性を実感

  • 全業務のAIネイティブ化に向けた投資判断・トップダウン推進の意思決定

AI活用による認識の変化

Q. 本格的にAI活用を進めようと思ったきっかけはありますか?

── 原沢さん
「OpenAIのGPTが出始めたあたりでは、まだAIとチャットでコミュニケーションを取れる程度で、実務レベルで活用できるイメージが湧いていたわけではなかったため、少し様子見していました。」

── 原沢さん
「そこからClaude Codeなどが出てきて、MCPでAIがあらゆるものと接続ができるようになってくると、様子見している場合ではないと危機感を覚えるようになりました。『使えたら便利だろう』程度の認識から、パソコンが使えるかどうかと同じレベルで、ビジネスにおけるMust要件に変わりつつあると感じました。『活用できれば良い』ではなく、『活用しなければならない』のだと。」

── 原沢さん
「AIの活用は、会社の事業の競合優位性をつくるというレベルではなく、もはや全企業の必須科目だと感じています。」

AI Ops Manager導入のきっかけ

Q. AI Ops Managerを導入した背景を教えてください。

── 原沢さん
「AIは、近い将来、スマートフォン以上の産業革命になるだろうと思っています。AIを使うことが、当たり前の世の中になっていくイメージです。会社としても個人のビジネスマンとしても、AIスキルの習得に投資しなければならないタイミングがくると感じていた矢先、AI Ops Managerのお話があり、導入を決めました。」

Q. 率直に、導入への心理的なハードルはありましたか?

── 原沢さん
「正直なところ、ビジネスの本筋からそれてAI活用にマインドリソースを取られることに心理的なストレスはありました。ただ、もはやAI活用はマストという流れに変わってきているため、『やるしかない』と決意し、会社として投資を決断しました。」


導入後に感じた変化

Q. 実際にAIを業務に取り入れて、何か感じることはありますか?

── 原沢さん
「全てではないものの、特に情報整理や考察、案出しなどに関しては、AIの方が自分よりも精度が高く、早いと感じています。もちろん、人間が監修しないといけない部分はありますが、AIに任せて手放しできる部分も多いにあると改めて実感しています。」

Q. AI Ops Manager導入後の率直な感想をいただけますか?

── 原沢さん
「とても助かっています。まず、半強制的にAIに触らないといけないという環境になったことがありがたいです。AI Ops ManagerがAI関連の情報をキャッチアップしてくれているため、使い方を含めてAIで何が実現できて、何ができないのかを簡単に把握できています。」

── 原沢さん
「AIは、超優秀な社員のような存在です。これほど優秀な社員がいて、活用できないのは経営者としてもったいないとつくづく感じます。即レスで、何でも考えて実行してくれる。もっとAIをうまく使いこなせるようになれば仕事の進め方も大きく変わるため、現在伴走してくださっているAI Ops Manager(タレント:鈴田さん)さんのサポートは本当に助かっています。」

Q. 具体的に成果が出た場面はありましたか?

── 原沢さん
「先日、競合分析をしたレポートをクライアントさんへ送ったところ、とても喜んで頂けたことが印象的でした。打ち合わせの後、すぐにレポートを送付したのですが、このスピード感で仕事ができるのはAI導入の成果だと思います。」

AIの活用方法と仕組み化の課題

Q. 今後、どのような業務領域でAI活用を進めますか?

── 原沢さん
「例えばマーケット環境の整理、競合の情報取得、そしてそこから導き出される戦略の策定、データ集計、レポーティング、案出し、本当に全領域で活用できると思います。現在は上記のうち、3割程を自分が考えたり作業している横でAIに並行して仕事をしてもらっている状況です。」

Q. 仕組み化の難しさについてはどう感じていますか?

── 原沢さん
「片手間でのAI利用では、できることは限定的だと思います。1つの仕事をAIで本格的に仕組み化し、そのアウトプットに納得いく形にするまでに、だいたい1~2営業日ぐらいはかかる感覚です。知見のある誰かが専任で進めない限り実際に使えるAI活用は進まないと思っています。」

Q. AIをうまく活用するために取り組まれていることはありますか?

── 原沢さん
「AIに読み込ませるデータが整備されていること、そしてそれらを適切にアウトプットに繋げる仕組みをつくることです。Slack、Notionなど、様々なソフトがある中でどこに、どのようにデータを貯めるかという環境整備をしなければ、うまく動かないと思います。最近は、人が仕事をしやすい環境を考えるよりも、いかにAIがうまく動く環境を整えられるかにフォーカスしています。それにより、結果的に人が仕事をしやすい状態を作ることができると考えています。」


今後の展望

Q. AI活用への意識が強くなっている理由はありますか?

── 原沢さん
「特に弊社のような広告代理店で運用業務も担っている企業は、AIを本格的に活用しなければ、今後1年で売上が大幅に減少する可能性があると思います。AIを活用できている企業とそうではない企業との生産性の差が大きくなり、クライアントとしては、AIを活用していない企業に発注をためらう状況ができるでしょう。絶対に今の段階でAIと向き合うべきだと思っています。」

Q. 原沢さん自身がAIを積極的に利用されている理由はありますか?

── 原沢さん

「ご存知の通り、AIは少なくとも今の時点では万能ではありません。ドメイン知識のない人がAIツールを活用してマーケティング業務の自動化を行ったとしても、クライアントにとって価値のあるアウトプットにはなり得ません。特定のドメインに対して全領域を理解している人が、AIに深入りする必要があるからです。」

Q. どのように組織全体のAI活用を推進していきますか?

── 原沢さん
「トップダウンでAIを活用することへ振り切る以外に方法はないと思っています。メンバーに役割を分散して...となると進みが遅くなります。社長である自分が1日1つの情報について調査したり、今週はこの業務を全てAI化する、という形で進めないといけないと思っています。ただ、現実問題として、一人で組織や業務をAI化していく作業はかなり重いため、AI Ops Managerのプロ人材に常駐していただき、私の隣で密に連携しながらAIの活用を推進していければと考えています。」

Q. 最後に、改めてAI活用を推進する上で重要だと思うことを教えてください。

── 原沢さん
「将来的にはAIをうまく活用できない企業は淘汰されていく可能性が高いと思います。そのため、自分自身が先頭に立ってAI活用を推進していくことを決めました。AIネイティブな組織への道のりは大変ですが、そこを乗り越えたら、AIを中心としたコンセプトで事業も打ち出していこうと思っています。」

── 原沢さん
「代表が覚悟を決めて、AIに振り切る。それが最も重要なことだと思っています。」